COLUMN written by Yamazaki
第4回
 
豚丼
 
   
  牛丼大手四社の豚肉を使ったメニュー(価格は並)を比べてみました。
吉野家[吉野家ディー・アンド・シー(9861)] 豚丼(ブタドン) 320円
松屋[松屋フーズ(9887)]  豚めし(ブタメシ) みそ汁つき 350円
すき家[ゼンショー(7550)] 豚丼(トンドン) 280円
なか卯[なか卯(7627)] 豚どんぶり(ブタドンブリ) 400円

  私の味覚と効用(消費したときに得られる満足度を表す経済用語)から判断すると、すき家の豚丼の圧勝です。豚肉に脂身が少なく、具や味付けにクセがないのが評価できるポイントです。各社の中で一番安いのも魅力です。逆に、吉野家と松屋の豚肉は脂身が多く、薄くて安っぽい感じがします。もっとも、味に絶対的な評価基準はありません。私の意見だけでは公平性を欠くので、街の声を聞いてみると、「吉野家が使ってるゴボウは、世間に受け入れられるとは思わない。あまりにいっぱい入っていたから、けんちん汁用の在庫整理かと思った」(34才、会社社長)といった意見がありました。また、なか卯は他社と比較すると値段が高く、消費者が期待する商品のコンセプトから逸脱しているように思われます。
  各社の違いは、商品の名前にも現れています。松屋、すき家、なか卯の先発三社は、おそらく帯広の元祖“ブタドン”に気兼ねしたのでしょう、“ブタメシ”、“トンドン”、“ブタドンブリ”と名付けています。一方、後発の吉野家は、“ブタドン”を名乗り、帯広から抗議を受けています。
  こうした中、各社の業績は下方修正を余儀なくされています。吉野家は純利益が33%減少し、なか卯は赤字に転落、無配になってしまいました。
  事の発端は、アメリカのBSE問題です。しかし、牛丼はアメリカ産の牛肉に限ります。以前、松坂牛を使った特選吉野家という店が赤坂にあったときに友人と食べに行きましたが、全員が普通の牛丼のほうが美味いと言ったことを記憶しています。一日も早いアメリカ産牛肉の輸入再開に期待します。
 
2004年4月1日
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
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代表取締役会長
山崎 秀尚

 
 
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