COLUMN written by Yamazaki
第5回
 
株は今が買い時?
 
 


  日経平均が 1万2千円を回復し、株価の上昇と比例して株式投資への関心が再び高まっているようです。こうした風潮に呼応して、週刊誌や経済関連の雑誌には、「株は今が買い時!」だの「本誌が推奨する銘柄」だのといった特集記事が踊っています。本当に、株は今が買い時なのでしょうか?
  私に言わせれば、常に企業の業績に目を配り、利益が急増または急回復することが予想される企業の株式が、大幅に割安になったときに投資する。これが本当の株の買い時です。
  だとすれば、現時点で買える会社が全くなくなったわけではありませんが、今以上の買い時があったはずです。それは、今から一年前、日経平均がバブル崩壊後の安値を付ける前後のことです。当時、銀行の不良債権問題がクローズアップされ、どの会社も倒産するかの勢いで株が売り叩かれました。これを逃す手はありませんでした。
  たとえば、当社が投資したイー・トレードは、平均株価が下落していた時期でさえ、順調に口座数を増やし、将来起こるであろう株価反転時の利益の急増に対する準備が整っていることが見てとれました。そのため、当社では、2002年8月から2003年1月までの間に保有する株数を増やし続けました。この間、イー・トレードの株価は50%弱下落しました。しかし、財務内容が良好であり、ネット証券が次代の証券取引の主役になることは明らかであったため、投資を継続したのです。その後、ソフトバンク・インベストメント(SBI)と合併し、平均株価の上昇とともに収益も急回復し、SBI自体の株価も急上昇しました。株価が業績を応分に織り込んだと判断したため既に売却しましたが、約1年半の投資期間で投資資金が約5.3倍になりました。ちなみに、2004年4月28日付日経新聞14面によると、同日時点のバブル後安値からの上昇率1位(東証1部の時価総額1000億円以上が対象)は、SBIです。
  株の買い時は、多くの人々が株式投資を避けるときに訪れます。買った直後は、一時的には株価が下がるかもしれません。しかし、私は自分の投資スタイルを変えませんし、今後も同様の投資戦略を採り続けます。株の買い時は、株価が上がりそうな時ではありません。業績と比較して株価が割安な時なのです。

 
2004年5月1日
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
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代表取締役会長
山崎 秀尚

 
 
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