COLUMN written by Yamazaki
第6回
 
山崎秀尚の失敗
 
 

  三菱自動車工業( 7211 )の相次ぐ不祥事により、企業経営の透明性が、ますます重視されるようになっています。三菱自工の場合、同じような事案が連続して発覚するということは、企業そのものに隠蔽体質があると言わざるをえません。自動車の欠陥を原因とした交通事故で自動車メーカーの経営トップが逮捕されるという前例のない事態が、それを象徴しています。
また、UFJホールディングス( 8307 )は、貸倒引当金の不足を金融庁に指摘される形で業績の下方修正を行い、 3 人の首脳の辞任を招きました。
  私は、投資家として企業情報をチェックする立場にあります。また同時に、経営者として当社の情報を公開する立場にもあります。両方の立場に立つ者として、世論の圧力や行政の指導を受けなければ自社に不都合な情報を発表しないという姿勢は、私の主義に反します。たしかに、平成 16 年 6 月 1 日現在、当社の業績は、おかげさまを持ちまして、順調に推移しています。また、本コラムに随時記載しておりますとおり、株式投資のパフォーマンスが、市場平均を大幅に上回っているのも事実です。こうしたポジティブな情報は、株主様を始めとして多くの方々に受け入れられやすいものです。しかし、当社が株式投資という業態を取っている以上、全く損失を出した投資対象がないわけはありません。ですからこの際、自らの失敗も明らかにすることにより、更なる経営の透明化を図りたいと存じます。
  創業以来、当社が投資した企業は、延べ 31 社です。このうち、売却損を出したのは、マイカル、三井不動産販売、松下通信工業の 3 社です。マイカルは、資金繰りを楽観視し過ぎたことによる失敗で、投資額 516,000 円を全て失ってしまいました。この件については、完全に私の判断ミスであり、株主様に陳謝申し上げます。三井不動産販売と松下通信工業の 2 社は、親会社との合併により上場廃止が決まったため売却し、それぞれ 17,000 円と 358,000 円の損失を出しました。この両社は、存続会社が三井不動産( 8801 )と松下電器産業( 6752 )という巨大企業であり、合併の後には業績の寄与度が低くなるため、やむを得ず売却したものです。
  私は、今後も成功と同様に失敗も公開する所存です。なお、現在保有している企業については、その企業名を株主様以外には公開しないという原則があるため、この場での公開を控えることをご了承ください。
 

平成16年6月1日

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
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代表取締役会長
山崎 秀尚

 
 
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