COLUMN written by Yamazaki
第9回
 
悪徳商法にご用心
 
 


  先月、私は自宅のマンションで悪徳訪問販売業者を捕まえ、警察に引き渡しました。管理人さんのお話によると、常習犯であり、何度も警告したにもかかわらず、性懲りもなく、繰り返しやって来ていたそうです。 今回の件に関して、不正を見逃しては、高齢者の多いマンションのことです。いつ被害者が出ないとも限りません。そこで私は、捕まえて後顧の憂いを断つことにしました。経緯は以下のとおりです。
  その業者は夜の9時に訪れ、偽計を用いて執拗に勧誘し、何度断っても帰る様子がなかったため、私は警察に通報しました。通報を知ると、その業者は逃走しました。私が追跡し、身柄を確保してからも振り払ってさらに逃走しようとしました。警察が到着するまでの数分間、「お宅には二度と行きませんから許してください」と泣きを入れることもありましたが、裏を返せば、他の家には行くということなので、ますます許すつもりはなくなりました。その後、警察に身柄を引き渡し、一件落着となったのですが、世の中には、悪徳商法が後を絶ちません。
  ここでは、投資関連の悪徳商法について簡単にご説明しましょう。
  第一に、元本保証をして金を預かる業者は、全て悪徳商法です。なぜなら、出資法の第一条には、「何人も、不特定且つ多数の者に対し、後日出資の払いもどしとして出資金の全額若しくはこれをこえる金額に相当する金銭を支払うべき旨を明示し、又は暗黙のうちに示して、出資金の受入をしてはならない。」とあります。ですから、株であれ、不動産であれ、貴金属であれ、投資対象の如何を問わず、元本保証の話が出た時点で違法ということになります。すなわち、「必ず儲かる」の一言で完全な出資法違反です。逆に言うと、投資関連の悪徳商法は、ほとんどが元本保証をうたい文句にするので、それを注意すれば良いと思います。
  次に、当該業者が何らかの登録または免許を監督官庁から受けているかも重要な判断材料です。登録や免許がないということは真っ当な業者ではない危険性があります。
  さらに、先物やオプションについては、儲かる可能性はほとんどないと考えて間違いありません。これらは合法的に行われているものもありますが、上場している商品先物会社でさえ多くの訴訟を抱えている有様です。
  とにかく、何かおかしいと感じたときは、勧誘を断ることが最も重要です。代表的な悪徳商法である豊田商事事件の場合、被害額 1200 億円に対し、回収額は、わずかに 100 億円でした。被害に遭ってからクーリングオフしたり、消費者センターや弁護士に相談したりしても全額回収できる保証はどこにもないのです。
  最後に、夜遅くにお手数をおかけしましたマンションの管理人さんと大雨の中お越しくださいました大阪府警の皆様に感謝申し上げます。ありがとうございました。

 
平成16年9月1日
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
   本コラムまたはHYPERYIELD投資顧問株式会社についてのご意見・ご質問等は、chairman@hyperyield.comまでお寄せください。  
 

代表取締役会長
山崎 秀尚

 
 
Copyright (C) 2003‐2007 HYPERYIELD Inc. All Rights Reserved.
COLUMN written by Yamazaki HYPERYIELD