|
最近、一般市民が被害に遭う経済事件をやたらと目にします。振り込め詐欺、偽札、キャッシュカードのスキミング。こうした事件の被害者になってしまうと、ほとんどの場合、被害に遭った財産は戻って来ません。被害を防ぐためには、どうすればよいでしょう。
残念ながら、我々にできることは自衛しかありません。しかし、充分に注意すれば、簡単に防ぐことができます。
振り込め詐欺は、様々な手口を用いますが、共通点は現金の振込みを要求することです。ではここで、警察庁のサイトから実際の犯行をお聞きください。
http://www.npa.go.jp/safetylife/seianki31/2_oreore.htm(警察庁:振り込め詐欺の防犯対策よりオレオレ詐欺のページにある音声データにお進みください。)
お聞きになれば、法律の知識に誤りがあったり、犯行がうまくいかないことへのあせりが出たりするのがお分かりになると思います。とくに後半はグダグダになり、最後は捨てゼリフまで言い出す始末です。どんな状況であれ、何があっても現金を振り込まないことが重要です。
次に、偽札対策は、まず透かしを確認します。肖像や文字の凹版印刷という技術を用いたざらざらした感触や斜めにすると浮かび上がる潜像模様などは偽造が難しいため判別には有効です。商売をしている場合を除き、 1 万円札を手にする機会は、金融機関の ATM を経由することが多いため、むしろ、お釣りとして受け取る 5 千円札と千円札に注意しなければなりません。
これらに比べて自衛しづらいのは、キャッシュカードのスキミングです。スキミングとはスキマーという装置によってカードの情報を抜き出すことです。その情報を別のカードに移し替え、偽造したキャッシュカードを使って ATM から現金を盗んでしまうのです。 1 月 25 日に全国銀行協会が、対策を講じることを発表しましたが、それまで、ほとんどの銀行は何もせず責任を放棄し続けていました。現在、東京三菱銀行とスルガ銀行は、富士通の「非接触型手のひら静脈認証」を導入した ATM を設置していますが、他行の対策は遅れています。
スキミングのやっかいな点は、非接触型スキマーの存在です。つまり、直接カードに触れなくても、たとえば、かばんや財布の外からカードの情報を読み取れる機械があるということです。そんなことをされてはどうしようもないような気がしますが、諦めるのは早過ぎます。要は、日常的に持ち歩くキャッシュカードの口座には多額の入金をしておかないことです。 4 月にはペイオフ全面解禁も控えていることですし、なるべく多くの銀行の口座に分散するのが安全です。また、カードを金属製の入れ物や袋に入れておくと、読み取れません。
先日、振り込め詐欺の電話があったという方とお話する機会がありました。幸い、その方は警察と連携して正しく対応したおかげで被害を免れましたが、身近に事件は起こっているのです。皆様もくれぐれもお気を付けください。
|