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今日からワンセグ、つまり地上デジタル放送のモバイル機器向けの放送が始まりました。これにより、携帯電話、パソコン、カーナビ、小型ゲーム機などで地上デジタル放送が見られます。
ワンセグとは 1 セグメント放送の略であり、 1 チャンネルにつき 13 あるセグメント(帯域)のうち真中の 1 つだけを用いて放送する技術のことです。ハイビジョン放送では 12 セグメント、通常放送では 4 セグメントを用いることで画質や音質を高めているのですが、携帯端末は小型であるため、 1 セグメントのみを使用します。解像度は、横 320 ドット、縦 180 ドットで、 H.264 という方式で圧縮された簡易画像です。とはいえ、デジタル放送であるため、従来のアナロク放送の携帯用小型テレビとは異なり、移動中でも映像は乱れません。また、文字によるデータ放送を利用して、番組関連情報の閲覧や番組への視聴者参加が可能です。携帯電話では既にインターネットに接続する機能が装備されているため、デジタル放送が加わることにより、放送と通信の融合が前進することになります。現段階では法律の規制により地上波と同じ番組を放送するサイマル放送ですが、 2008 年以降には独自の番組を放送できるように改正されることが予想されます。
ワンセグは、テレビ放送であるため視聴料金は無料です。双方向サービスやデータの送受信を除けば、電話料金やパケット通信費はかかりません。民放では、基本的には通常放送と同様に広告収入がメインです。しかし、ワンセグによる広告効果には疑問を挟む見解もあり、各局とも収益の多様化を図るべく携帯電話各社との提携を加速し、新たなビジネスモデルの構築を目指しています。ちなみに、 NHK は受信料に加えてワンセグ用の別料金を徴収することを検討すると橋本会長が発言しています。
次に、携帯電話のメーカーにとっては、新機種投入のチャンスであるとともに、電池の性能を向上させる必要に迫られます。現在販売されているワンセグ対応機種では、 3 〜 4 時間の視聴可能時間しかありません。そのため、各社は現行のリチウムイオン電池から燃料電池へ切り替えるべく実用化に向けた開発を進めています。携帯電話やノートパソコンに用いる燃料電池は、メタノールを燃料とする ダイレクトメタノール型燃料電池 で、放電した後は充電ではなくメタノールを補充して再利用します。寿命は、同じ大きさのリチウムイオン電池と比較して理論的には 10 倍以上にもなります。しかし、メタノールの販売方法や飛行機への持ち込みなどの法整備も整っていません。
さらに、携帯電話の対応機種が 3 種類しか発売されていないことや高額であること、放送地域が限定されていること、新東京タワーに代表されるインフラが未整備なことなど、完成されたサービスとなるには多くの課題が残されています。とはいえ、テレビは家で見るものという概念から脱却し、どこにいても好きなときに好きな番組が見られる時代が始まったことは間違いありません。
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