COLUMN written by Yamazaki
第40回
 
株式投資と運
 
 


  世界同時株安が始まった平成 19 年 2 月 27 日の直前の 6 日に 4 〜 5 年に渡り長期投資し続けてきた当社の株式を全株売却したことは、トップページの緊急告知でご報告しました。このことについて、一部では運がよかったと見る向きがあるようです。
  冗談じゃない。
  もし、このことが運の良さで済ませられるのであれば、平成 15 年の株価が底値をつける直前までに資金の全てを株式に投資したことも運の良さで片付けられるでしょう。
  たしかに私の株式投資に関する精度が、神がかり的であることは事実です。勝率は、普通の人に真似できるものではありません。しかし、それは私の弛まぬ情報収集と緻密な分析の結果であって、運や偶然の産物でないことは断言できます。
  逆に、私に言わせれば、他人の投資の成果が運で決まると考える者は、運に頼った投資をしているか、投資は運で決まると考えているかのいずれかであるということです。つまり、企業分析や証券分析の価値を理解していないのです。株価が上がれば成功で下がれば失敗と考える愚か者と五十百歩です。
  最近、占いだのスピリチュアルだのという非科学的なインチキに自分の人生を委ねる風潮があり、努力よりも運を重視する傾向が強まっているように思えます。これは、平安時代に陰陽道が流行したのと同様、格差が固定化した時代に起こる現象で、現代もそれに近づいているような気がします。しかし、株式投資というものは、正しい分析に基づけば多少の運不運が問題にならない成績をあげることができるフェアーなゲームです。いくつかの運不運があっても相殺されて、投資家の才能と努力に応じた運用成績がもたらされます。運に左右されないためには、いくつかの企業に分散投資し、 1 社当たりのリスクを軽減しなければならないことは言うまでもありません。賢明な投資家の皆様方におかれましては、科学的な投資行動によって、格差社会を勝ち抜いていただきたいと思います。

 
平成19年4月1日
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
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代表取締役会長
山崎 秀尚

 
 
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